エイテックス株式会社

建設汚泥の定義

建設工事に係る掘削工事に伴って排出されるもののうち、含水率が高く粒子が微細な泥状のものは、無機性汚泥(建設汚泥)として取り扱う。
泥状の状態とは、標準仕様ダンプトラックに山積みができず、また、その上を人が歩けない状態をいい、土の強度を示す指標でいえば、コーン指数が概ね200KN/m2、または一軸圧縮強さが概ね50KN/m2以下である。

また、下記のように泥状を呈さない泥土も「産業廃棄物」になる。

  • セメント(セメントミルク)
  • ベントナイト溶液等を使用して行われる掘削工事・杭打ち工事・シールド工事などで排出される汚泥・・・《自硬性汚泥》

※特に自硬性汚泥について、その性状のみで判断してしまい「現場内から搬出しなければ産業廃棄物の扱いにはならない」といった誤った判断のもと、現場内で埋戻してしまう不適切な処理例がみうけられる。
これはある意味、現場内不法投棄にあたります。

建設現場における発生汚泥の処理イメージ

建設汚泥の従来処分と改良処理工法の比較フロー

建設汚泥の従来処分とレストム工法の比較

建設汚泥の従来処分と改良処理工法の比較イメージ

レストム工法標準施工フロー

レストム工法(移動式中間処理)標準施工フロー

鋼製改良槽・ミキシングバケットによる処理概要

自走式改良機による処理概要

改良剤について

改良材についてⅠ ― DF剤群のメカニズムと効果 ―

DF剤の主原料であるフライアッシュ(石炭焼却灰)は、水和反応によりエトリンガイド(針状結晶化)を形成し、他の媒体とともに団粒固化を促進します。改良された泥土の強度は、第三種改良土(400kN/㎡)~第二種改良土(800kN/㎡)以上が見込まれます。

改良材についてⅡ ― DF剤群の安全性について ―

DF剤は土壌環境基準をクリアした安全な材料です。本剤にはカルシウム他無機金属類で構成される不溶出化剤が配合されております。(重金属類を酸化・還元・置換等の反応により安定した物質に固定)不溶出化剤効果は、泥土中に微量含有されている重金属類の固定化(不溶出化)の実現にも影響を与える特性が確認されています。水和生成物による複塩化化合物は、基本的にイオン結合で安定しており、自然界では長期間に渡り変化することなく安全に存在していくことも推察されます。

※DF剤群について ― 用途・目的別による製品種別 ―

DF剤2B号 一般的な汚泥改良に使用する汎用資材。
DF剤2号 含水比の高さ、また汚泥の性状・気温等の条件により強度を上げる場合の資材。
DF剤S号 土壌安定処理・改良に使用する資材。《上記、固定化(不溶出化)概要参照》 但し、その対象となる条件や環境によっては100%の不溶出化が保証されものではありません。事前改良試験の実施や検証によって判断していくことを要します。

レストム工法改良土による植物の発芽・生育試験

条件;いずれも土壌改良等を施さないものであり、なおかつ双方無灌水という条件の下で試験を開始した。
播種(使用種子)は3種⇒クリーピングレッドフェスク・ケンタッキーブルーグラス・ハイランドブルーグラス